SELECTED ENTRIES
LINKS
SEARCH
<< うつ病の分類 | main | 軽い躁うつ病 >>

躁うつ病とは

前回までは「うつ病」についてご説明いたしました。気分が沈み、何も面白くなく、意欲のなくなる病気でした。今回からご説明する「躁うつ病」の躁状態はその対極で、気分が高揚し、何でも楽しく、意欲の亢進する「病気」です。一見、楽しく幸せな状態と誤解されるかもしれませんが、度が過ぎると困ってしまいます。落ち着き無く、口数が多く、怒りっぽくなるからです。更にあれこれと手を出し、お金を使い、異性を誘惑することもあります。このため家族をはじめ周囲の人々に迷惑をかけてしまいます。また躁状態に関して、本人は自覚がないことが多く、気が付いても、気分が良いため気にしないことがほとんどです。むしろ躁状態の時の「元気一杯な自分こそが本当の自分である」と過信してしまうことさえあるのです。

躁うつ病はその名の通り「躁」と「鬱」とが繰り返す病気です。躁のみの「躁病」は数少なく、多くは躁の後に鬱を迎えます。動き回り喋りまくりエネルギーを枯渇して鬱になる場合もあれば、躁の時に大きな決断をして、後で悔み鬱になる場合もあります。いずれにしても、躁の時の言動が後に鬱を招くわけです。しかも「うつ病」の鬱と「躁うつ病」の鬱とでは、躁うつ病の時の鬱の方がその落差のため本人が感じる鬱は深いようです。いわばジェットコースターのように激しくアップダウンを繰り返すからです。



このため躁うつ病の方の人生はしばしばドラマティックで、エピソードに事欠きません。度重なる結婚と離婚、転居や転職、失敗と成功など、目まぐるしく移り変わる人生は波乱万丈とも言えます。また、アルコールやギャンブル、セックスといった物質や行為に依存しがちでもあります。そして躁うつ病に加え、アルコールや薬物への依存症、ギャンブルからの借金、浮気や不倫などの問題を抱え込みます。これらは激しい落ち込みを避けるための防衛手段であったり、外交的で刺激を求める性格から導かれた結果であったりします。

前回ご説明したとおり、躁うつ病の方の病前性格とは明るく楽しく、社会的に好ましい性格とも言えます。集団の中では一際、目立ち、皆の注目を浴びる存在であります。実際に実業家や政治家、芸能人といった世の中で成功されている方の中に、実は軽い躁うつ病であるという方がいらっしゃいます。普通の人よりも多くの仕事をしたり、目立った言動をしたりするためには、軽い躁状態でないとできないのかもしれません。しかし一方で、周りの人々が気の付かないところで、落ち込んでいることもあります。成功していた方が突然に自殺をされたり、苦悩に満ちた告白をしたり、自叙伝を出版されたりするのは、軽い躁うつ病のためだったりするのです。次回は、銀座泰明クリニックへも大勢受診されている、この軽い躁うつ病についてご説明します。


2007.02.27 Tuesday 23:36 | comments(1) | trackbacks(1) | 

スポンサーサイト

[ - ]
2017.08.21 Monday 23:36 | - | - | 
- (2007/04/22 3:59 PM)
管理者の承認待ちコメントです。









私の病名は?
いまだにはっきりと診断を下されたことがない。 ネットや本で調べてじぶんで勝手に病名をつけている。 先月まではうつ病、人格障害。 KMクリニック処方の薬を飲みだしてからは躁鬱状態(双極性障害?)になったような
| あるつはいま | 2007/06/02 8:47 PM |
<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>