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忙しい仕事〜過重労働

前回は「慣れない職場」に関してお話しました。特に5・6月は就職・転職・異動から一段落つき、疲れや悩みが生ずる時期で、いわゆる「5月病」「6月病」が生ずる季節です。一方で、同じ職務で勤務を続けている方でも調子を崩される方は少なくありません。「忙しい仕事」いわゆる「過重労働」と言われる長時間の重労働は心身ともに消耗させられます。



繁忙期のため夜遅くまで働かれている方々は、終電に間にも合わず、毎晩、タクシーで帰宅するか、カプセルホテルに宿泊されているようです。外資系企業などで、早朝勤務を課せられる方々は、朝からミーティングが開かれるため、毎朝5時に起床、7時に出勤して仕事や会議の準備をしているそうです。いずれの方々も睡眠は3−4時間で、眠りが浅く、質が悪くなってしまいます。

同じ職場や環境でも地位や立場によってストレスの受け止め方は異なります。管理職にある方は過重労働でも比較的、主体的に捉えて対処できますが、従業員や中間職のような方は常に上司の判断をうかがい行動することにならざるをえません。いわゆる「報告・連絡・相談」を義務付けられ、自由度・裁量権が皆無のこともあります。

当院へ通院されている秘書の方によると、管理職である上司は精力的である反面、自己中心的なところもあり、常に機嫌や顔色をうかがいながら、対応しているとのことでした。これが高圧的・強制的になるといわゆる「パワーハラスメント」と呼ばれる事態に陥ります。更に若い女性の場合は「セクシュアルハラスメント」も起こりかねません。このような問題はどの職場にもありながら、被害者はなかなか表沙汰にすることができず、する時には異動や退職を覚悟して行うそうです。

職場におけるメンタルヘルスのスペシャリストBOOK

過労自殺過去最多の81人、心の病で労災急増 07年度
asahi com, 2008年05月23日


仕事のストレスが原因でうつ病などの精神障害になり、07年度に労災が認められた人は前年度の1.3倍の268人で、過去最多を更新したことが23日、厚生労働省のまとめでわかった。そのうち、過労自殺も15人多い81人(未遂3人含む)で過去最多。長時間労働や成果主義が広がる中、心の病に悩む人が増えていることを示した。



精神障害による労災請求件数も前年度比16%増の952件で、過去最多だった。

労災認定された人は、年代別では30代が100人と約4割を占め、次いで20代が66人、40代が61人だった。職種別では、情報処理や医療福祉などの専門的・技術的職業が75人と最も多く、工場労働者などの生産工程・労務が60人、事務が53人など。

一方、過労などが原因で脳・心臓疾患になり労災認定された人も、前年度より10%多い392人で過去最多。そのうち過労死は前年度より5人少ない142人だった。

認定された人のうち、脳内出血や脳梗塞(こうそく)など脳疾患が263人、心筋梗塞や狭心症など心臓疾患が129人。認定理由が「長時間の過重業務」だったのは362人で、このうち199人は残業が月平均100時間以上だ。

職場のストレス調査を30年近く続ける小杉正太郎・早稲田大教授(ストレス心理学)は「IT系や研究開発など、職位階層が細かくなく管理職の少ない職場ほど、多様な仕事を任され強いストレスにさらされがちだ」と指摘。過労死弁護団全国連絡会議の岡村親宜代表幹事は「精神障害の労災の請求件数に対する認定率が3割前後と低いのは問題だ。認定指針にあいまいな面があり、見直す時期ではないか」と話している。
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2006.06.18 Sunday 07:54 | - | trackbacks(19) | 

慣れない職場〜適応障害

季節柄、新入社員の方々が少なくありません。いわゆる「5月病」と言われる新年度、特有の適応障害:不安・抑うつ状態に陥るようです。5月病は受験勉強明けの新入生に認められた病状で、新入社員の方々には「6月病」も生ずるようです。皆さん真面目な方々ばかりで、新しい職場に慣れようと必死で頑張っていらっしゃいます。4月入社ですが、早い方々は3月から研修が始まっており、もう既に3ヶ月以上、勤務している方もいます。

    

大学時代の比較的、自由な生活から一変して、毎日、スーツを着て満員電車に乗るだけでも、ストレスなことです。まして会社という上下関係のはっきりとした組織に身を置き、昼に夜に営業や接待などへ上司のお供をする生活は心身ともに疲れてしまうようです。学生時代に体育会やサークルなど集団生活に慣れていた方はともかく、そうでなかった方々にはこのような人間関係が大きなストレスとなります。

特に理工系の出身で、学生時代は研究室や実験室で真面目に勉強をされていた方々は、濃厚な人間関係がかなりストレスとなるようです。営業先でお客さんから苦情を受け、会社に戻ると上司から叱責され、心身ともに疲弊してしまいます。SE, system engineer と呼ばれる職業の方々がまさにその典型で、新年度で新規プロジェクト立ち上げのために顧客先に派遣されたものの、システムはトラブルが続いたりすると、その度ごとに顧客と会社との間に挟まれ心労が絶えないようです。

銀座泰明クリニックでは新卒の方々はもちろん、ベテランの方でも人事異動・職務転換に伴い、不安・抑うつ、不眠・食欲不振、頭痛・胃痛、倦怠・疲労などを覚えていられる方々へ、心身の健康を保つ対処方法をご提供してまいります。

職場不適応と心理的ストレス
2006.06.06 Tuesday 07:23 | - | trackbacks(3) | 
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